”行動”のなかに自分を見失う

何かを達成するためには行動が必須。

これは真実ですが、

少し誤解されている部分があります。

それは自己認識。

行動力のある人や達成能力のある人ほど

その”行動”のなかに自分を見失っていきます。

行動している自分こそが自分らしい。

行動と同一化しているから

行動し続けるほどにそれが完全だと思い込み

結果的には不完全を知ることになる。

表面的には成功しているように見えたり

なんでもチャレンジしているように見えるのですが、

その人の内面ではきっと自分が存在していないでしょう。

何かを成し遂げても中身がスカスカな状態。

行動をしながらも

常に”次のこと”を考えているという

不安と共に行動していることになります。

”今に存在していない”から

抱えている不安に気づくのに時間がかかります。

本人は行動することで満足しているから。

余談ですが、

過去の私は毎日”分単位”で過ごしていました。

仕事もプライベートも

スケジュール帳がびっしり埋まっていて

「忙しい」が口癖で

いつも時計をチラチラ見ながら

１分１秒を無駄にするまい！と

焦った生き方をしていました。

目の前のことに集中できないから

（本人はしてるつもり）

会話が上の空になることも多々あり、

次の予定が差し迫ったらイライラしてました。

出来事や人や行為に感謝もなく

ただ忙しなくこなすだけの毎日の先にあった

燃え尽き症候群。

行動に自分を同一化していた私にとって

意識を切り離すことはとても至難の業でした。

今もしも目標があり

「行動しなければ」と思って行動している人は

怖いかもしれませんが一旦立ち止まること。

行動よりも偉大な力がわたしたちの中にはあります。

それは今はまだ動き出していないかもしれませんが

それを発揮するためには自分を取り戻すことからです。

「行動しなければ」と思う根底にある

不安や怖れに少しずつ向き合ってみると

自己認識への答えが見えてきます。

自分が自分をどう認識しているのか？

偉大な力を発揮するカギは自己認識にあります。

そこを変えることができれば

自分を見失うことなく

望む目標や目的を達成することができます。